俺のぶらぶら日記

ぶらぶら行く当てもなく。。

人間と機械のかかわり方

ランタイム・ライブラリは、Xウィンドウ。システムのXlibの上に作られており、内部的にXlibを呼出している。したがって、UIMSはXウィンドウ・システムをさらに高度化し、かつ使いやすくするものであるといえる。UIMSがXウィンドウ・システムの上に作られていることから、Xウィンドウシステムの利点は、そのままUIMSにも受け継がれる。Xウィンドウシステムでは、アプリケーション・プログラムのプロセス、すなわちクライエント・プロセスと、実際にウィンドウを管理するプロセス、すなわちサーバ・プロセスが分かれており、このことが、アプリケーシヨン・プログラムの開発とユーザー・インターフェイスの開発を独立なものとするきっかけを与えた。UIMSは、このおのおのの開発を、まったく別の開発者が行なうことを可能にした。このことは、アプリケーシヨンの開発者が、ユーザー・インターフエイスの開発という問題に悩まされることから解放されることを保証するとともに、ユーザー・インターフエイスの開発者に、そのものの専門家としての確固たる地位を与えることにもなる。ユーザー・インターフエイスは、人間と機械のかかわり方という究極的課題に根ざしているため、非常に望ましい方向性であるといえ、また、Xウィンドウ。システムの最大の特徴である、クライエント・プロセスとサーバ・プロセスの、ネットワークにまたがった分散ということも、そのままUIMSに受け継がれ、ネットワーク・システムの構築にとっても、きわめて有効な手段であるといえる。コンピュータ・グラフィックスコンピュータグラフィックスの目的とするところは、ユーザー・インターフェイスの視覚化にある。コンピュータグラフィックス以前は、コンピュータの処理結果は、数値、文字によって表わすしかなく、その概念化、映像化は、結局、ユーザーの頭の中で行なうしかなかった。このことは、いかに演算速度の大きなコンピュータが開発され、それを使用したとしても、生産性の向上には限界があることを意味する。したがって、コンピュータの処理結果をいかに視覚化するかは、人間とコンピュータという連携で成立する一つの処理サイクル、すなわち、ユーザーによるデータ入力、コンピュータによる演算処理、コンピュータからの結果出力、そして、その結果に対するユーザーの思考という一連のサイクルをより効率化するために、非常に重要なことであることがわかる。